親鸞の魅力
親鸞の魅力ってこういうところにあるんだなーとつくづく思います。
親鸞の弟子が親鸞のことばを書いた本「歎異抄」のなかの一文です。
久遠劫よりいままで流転せる苦悩の旧里はすてがたく、
いまだうまれざる安養の浄土はこいしからずそうろうこと、
まことに、よくよく煩悩の興盛にそうろうにこそ。
なごりおしくおもえども、娑婆の縁つきて、
ちからなくしておわるときに、かの土へはまいるべきなり。
(歎異抄・第9章)
意訳すると、、
苦労ばかりのこの世なのにだからと言って早くこの世から離れようとは思えないのです。
阿弥陀様のいられる浄土というすばらしいところを恋しいとも思えず、行きたいとも思えないのです。
本当によくよく煩悩ばかりの私であきれてしまいます。
でもそれでいいのですね。
なごりおしいと思いながらもこの世の縁がつき、生きる力もつきて終わる時、そのときこそ浄土へ行けばいいことであって、それまでは人としての欲をもって生きていていいのです。
かなり私なりの意味もつけちゃいましたが、短い言葉の中にそういう意味が込められていると思いました。
鎌倉時代の高僧がそんなこと言っていいの?と思うような言葉ですよね。
昔、子供のころ母親が天国の話をしてくれました。
私「天国ってどんなところ?」
母「お花がいっぱい咲いて、食べ物も沢山あって、とってもいいところなんだよ。」
私「そうなんだー、いいところなんだね。じゃあ早く行きたいね!?」
母「え?ううん、、、いや、、、行きたくない、、、。」
私「え?そうなの?ふーん??」
あのときの戸惑ったような、寂しいような、、、、母の不思議なリアクションはなぜか忘れられません。
行きたくないって行ったとき母が一瞬、小さな子供のように見えたのもへんな感じでした。
人間の本音をごまかさない、、、建前だけでものを言わなかった親鸞だから時代を超えて今も人気を保っているのだとい思います。
昨日、本屋さんでほしかった本です。
山崎先生の講義を築地本願寺で何度か聴きましたが、すっかり先生のファンにもなってしまいました。
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